FY18第3四半期の連結決算の概要について
FY18第3四半期の連結決算の概要について(2019年1月31日)
代表取締役社長の矢田でございます。
■FY18 第3四半期累計 連結決算サマリー
売上高 2,422百万円(前対:115.5%/進捗率1Q-3Q:24.8% → 50.7% → 78.3%)
営業利益 311百万円(前対:109.4%/進捗率1Q-3Q:22.0% → 46.2% → 77.8%)
経常利益 302百万円(前対:107.8%/進捗率1Q-3Q:20.3% → 46.3% → 79.5%)
当期純利益 174百万円(前対: 89.4%/進捗率1Q-3Q:18.5% → 42.9% → 64.6%)
営業状況は順当に進捗しており、3Qの売上高・営業利益ともに過去最高水準を更新することができました。1~3Q累計期間においても進捗状況は概ね順調で進捗しております。他方、海外事業のFC向け貸付の一部を保守的に見積もり貸倒引当金の特損計上により当期利益の進捗が鈍化しましたが、営業状況そのものの進捗には直接的に影響はございません。
■ニュースワイヤー事業
売上高 1,217百万円(前期比 118.6%)
-プレスリリース配信数 14,748件(前期比 104.6%)
-チケット未使用残高 8,988枚(前期末比 97.0%)
-クリッピング案件数 8,831件(前期比 104.2%)
売上高については、期初に子会社化したインフルエンサーマーケティングの上積みされていることや、プレスリリース配信サービスの配信が堅調であったことに加えて単価上昇が一部顕在化しはじめてきていることが貢献しています。加えて、クリッピングサービスにおけるデジタル系メディア調査(SNS含む)が順調な成長をしているのとともに、ここから派生した与信チェックサービスRISKEYES(リスクアイズ)がようやく立ち上がりはじめています。これら既存事業の事業成長により過去最高売上高を更新することができました。
営業利益については、「プレスリリース単価上昇」、「クリッピングの案件増加(+レポーティング制作含む単価上昇)」、「与信サービスの立ち上がり」この3つが非常に大きな貢献をしてくれています。AI効率化によるダウンサイジングな生産性向上から、高付加価値プロダクトによるアップサイドな生産性向上の顕在化が、組織のあちこちで起こってきているという手応えを感じているところでございます。
先月も申し上げましたがKPIで新たに加えたものをご説明申し上げます。
▼プレスリリースの配信Ticketの販売単価
有効期限1年間の配信Ticketは、販売して即時売上に反映されるものではなく、緩やかに1年間かけて売上転化されていく性質です。今日現在の売上高は、過去の販売実績による影響が大きいということになります。KPI推移では、昨年度3Q販売単価34.9千円に対し、今年度3Qは40.9千円と約17%もの販売単価の上昇を実現できています。 この高付加価値化を推進する流れで、先日「ツイッタープロモーション機能」をローンチしています。「プレスリリースに記載されている商材そのもののSNS広告うちます」という機能で、リリース配信サービスの付加価値が「記事になる」「ネットメディア掲載が増える」に加えて「商材のSNS広告がうたれる」ということになります。インフルエンサーマーケティング然り、このツイッタープロモーション然り、広告プロダクト方向へオプション追加していくことにより、より単価向上を推進していくよう活用してまいります。
▼クリッピングの案件数の推移
クリッピング単体では斜陽産業ではあるものの、その内訳はご覧のとおりデジタルメディア調査が著しく増えて成長しております。また、SNS調査まで推進していくことで、先般M&Aしたインフルエンサーマーケティングと顧客層が合致するという連動性が色濃くなってきております。さらに、同クリッピングシステムを活用する形で、与信チェック情報調査プロダクトへ昇華させる試みも無事に立ち上がりを見せております。同事業をM&Aしてから2倍程度の売上規模がみえてきました。こちらも引き続き案件数を主要KPIとしながらも、高付加価値商材の投入による単価向上も推進してまいりたいと考えております。
■インキュベーション事業
売上高 1,027百万円(前期比 113.9%)
-稼働席累計(国内) 10,932席(前期比 117.5%)
-稼働席累計(海外) 7,727席(前期比 97.7%)
国内については、引き続き順調に推移していることにより、売上のみならず利益率が上昇してきております。この流れで、来年度になりますが、新橋拠点を設営することになりました。従来のオフィスに加えて、コワーキングスペースを大きくとる形で、エンタープライズ向けのコワーキングオフィスを設営することにいたしました。なお、同ビルが先般工事中にボヤ騒ぎがありましたが、報告によると屋上の部材が燃えたボヤ騒ぎであり、物件への破損はないとのことで、消防対策を厳重にした上での工事が進行している模様です。
海外については、率直なところ苦戦を強いられていた期間でありました。(取り込み期間は3ヶ月遅れでの連結をしています。)好調エリアにおける増床は持続的に推進しているものの、稼働数字的にはほぼ横ばいで推移しているという状態であります。稼働低下拠点も段階的に上昇してきており、プロダクト改変(昨今ではコワーキング化推進しています)をしながら、中期的な安定事業基盤となるべく努めてまいります。
以上、第3四半期のご報告と致します。
投資家の皆様におかれましては引き続きのご支援のほどよろしくお願いいたします。