2025年3月期3Q決算の概要 (2025年2月14日)
代表取締役社長の矢田でございます。
当3Qより、事業撤退の完了およびその影響が完全になくなりコア事業のみで進行する期間となります。
成長の回復進行が想定より早く発現したこともあり、事前想定よりも前倒しで上ブレ進行することができております。いずれにしても、前年度まで赤字体質であったことを踏まえれば、まずをもって着実な黒字化の定着とその回復基調が描けているご報告ができるようになりました。

トップラインは約15%程度の成長となっております。ちょうど1年ほど前はこれらコア事業の成長率は△8~10%まで下落した時期もありましたので、この1年間において、成長率を+20~25%を上積みできたことになります。営業利益に関しても、マーケティングや体制強化のための経費も増額はされておりますが、一定程度吸収しながら営業利益率も8%強まで底堅く上昇してきております。

■事業別の考察
まずはじめに改めてコア事業を以下のように運営サービスを整理しておきます。
- デジタルPR(約60%) -インフルエンサーPR/リリース配信
- マーケティングDB(約40%) -クリッピングDB/取引先反社チェックサーチDB

現状の進行状況はというと、部門により季節要因は各様な部分はあるものの、成長路線へ回復シフトは明らかであり「2桁成長水準」の素地ができている状態となりました。そのような中でも、インフルエンサー関連サービス(SNSプロモーション領域)が成長牽引役となっております。これは大手代理店・大手顧客を中心としたセールスマネジメントに傾注してきたことが功を奏したものであります。なお、高収益事業への集中方針である背景から、事業ポートフォリオの影響度の変化に応じて売上総利益率が非連続に変化してきていることもあわせてご報告させていただいております。これら素材は、今後の経営戦略において、トップライン成長に集中できる下地ができてきたと考察しているところでもあります。

■業績予想の“再”修正
通期連結業績予想の修正に関するお知らせ事前想定よりも進行が早いこともあり通期予想を再修正するに至りました。進行期において、部分的事業撤退、資本業務提携と重なり、再度の修正ということになりますが、その推移はご覧のとおり、下振れではなく、明らかな上ブレトレンドを描きながら更新されているという点についてはぜひお含みおき頂きたいところであります。

■ジーニー社との提携『効果』は? (株主ならび外部からの質問が多いため)
PR業界全体では、PRメソッドやその熟練者への調達投資が傾注される傾向にあり、テックリソースへの調達投資は、二の手に甘んじている背景環境があると考察しています。一方、当社ではジーニーの手を借りることでテックリソースへ大投資することで、テック系ケイパビリティでベンチマークたる事業者のどこと比較しても圧倒できる環境構築できると想定しております。それは『PR業界における優位性効果』であり、その実、マーケティングチームへの大いなる後押し効果をもたらしはじめている手応えを感じているところです。
具体的には、6ヶ月前、ジーニー社よりCTO人材および高度技術人材の積極受入れ開始し、システム負債解消からはじまり、機能拡張性・機動性・安定性を全サービスを網羅的なシステム基盤リビルドに一斉着手されました。
ビジネスツールにおいて、他社ツールのどこよりも高速化、機動的、付加価値が高くなることは、提案段階でどれほど優位に事が進むかは火を見るより明らかです。年末に差し掛かる頃には、特定部門におけるマーケティング活動の機動力(ときに顧客との交渉力まで)を大いに後押しする効果を及ぼしはじめております。
そして、さらに併行し、新しいプロダクト戦略進行がなされており、当社の中期成長への大いなる足がかりになるものの準備プロセスに移行してきております。
経営面としての考察としては、財務的補強に加え、成長戦略の一丁目一番地となるテック系ケイパビリティを大強化できた提携であったという評価をしており、これを素材として、中期経営戦略の策定を進行しているところであることをご報告いたします。
以上、本決算の概要説明の補足となればとポストいたします。
投資家の皆様におかれましては、引き続き、変わらぬご支援を賜りますようお願い申し上げます。