FY20最終営業日をもって振り返り(2021年3月31日)
代表取締役社長の矢田でございます。
■コロナ対応の暗中模索の1年間
コロナ禍が本格的に経済環境に急激な影響を与えてから、実はまだ1年です。本当に長く感じた1年間でした。ちょうど1年前は、まだまだ得体の知れないウイルスから従業員の労働環境整備することを優先し、検温管理や飛沫防止や次亜塩素酸噴射等の設備、オフィス分散の推進等をすすめ、比較的機動的に労務・総務環境を整備していたことを思い出します。投資から回収期に突入していたインフルエンサーPR事業が大打撃をうけ、それでいて、ニュースワイヤー事業が急激な成長回復しました。シェアオフィス事業はというと、この時は顧客ストック性には影響がなかったものの、大きめの企業アカウントをターゲットとしている手前、緊急事態宣言時には、新規契約の完全ストップ状況が如実に出始めた時期でした。当社のみならず顧客も、名実ともに暗中模索期間であったと思います。
複数の事業ポートフォリオにより影響の出方が違うこともあるため、FY21にむけて、当社事業の影響レベルを可視化しておきたいと思います。
<緊急事態宣言×新規契約状況>
※新規取引が緊急事態宣言とどう影響するかの定性的変化です。(既存顧客の解約状況は考慮せず、あくまで新規契約に焦点を絞ったものです。)
12ヶ月のうち5ヶ月間が緊急事態宣言であり、クリッピング事業はぎりぎり耐え凌いでいるものの、シェアオフィス事業はとにかくディフェンシブな1年間でした。既存顧客ストックは相応に自信があったものの、新規契約の完全停止が数ヶ月存在するということはカバーしきれなかったことが悔しいところであります。
巷では、ワクチン効果への期待と第4波突入の不安感が交錯しておりますが、当社にとっては、FY21は、オフェンシブな事業とディフェンシブな事業を併行する年度になることが前提となります。そんな中で本日年度最終営業日をむかえているところでありますが、PR系(広告系)は概ね回復には転じてきました。シェアオフィスは会議室予約の急増など如実に増えてはいるものの、完全な回復とまではまだ至っていないという所感です。いまだコロナ禍終息の見通しが立っていないので不透明感は否めませんが、1年前と比較すれば、予期できることもだいぶ増えてきているので、然るべき準備しながら事業進行をしてまいりたいと思います。
■監査役の逝去について
創業時分から共に過ごした監査役の藤原工臣くんが2021年3月15日に逝去しました。あまりに急なことで言葉がありません。コロナ禍の時世もあり、親族近親者により告別式が執り行われました。ぼくも訪問させて頂き、最期のお別れとして故人を偲びみおくることができました。
享年四七と余りにも短いものの、その真価は生きた長さでは到底計れるものではありません。今では上場しているベンチャー複数社がまだ小さいスタートアップ時分に、直接コンサルを担当していました。彼の訃報の反応も多く、関係各人への貢献度の裏付けと感じるところであります。工臣くんとの付き合いはかれこれ十数年に及びます、多くの気苦労をかけましたが、不思議なもので笑顔だけが思い出されてしまいます。これからはぜひゆっくり休んでくださいね。そして、最大の感謝の念を故人の御霊に謹んで捧げます。
以上、投資家の皆様におかれましては、引き続きのご支援のほどよろしくお願いいたします。