年末のご挨拶(2021年12月28日)
代表取締役社長の矢田でございます。
ちょうど1年前の年末、それまでトップライン優先で進行してきた経営方針について、コロナ禍の終息見通しがでてくるまで『スケール拡大からバランス型』へと転換していくこととして、トップラインの成長スピードを見合わせていく判断をしてから、早いもので2021年の最終営業日となりました。
■今年末の振り返り
2021年 (バランス経営の顕在化)売上/利益のバランス見合いの経営体質へ
今年は年始早々に、コロナ禍がある程度長引くことを想定し有効事業資産の選択と集中を判断していきました。それまで育成してきた事業資産(主にシェアオフィス海外事業)の一部を手仕舞いし、多大な損失計上する年始めとなりました。また、デジタルPRでも大きく影響のでていたクリッピングサービスにおいて、組織リソースを反社チェックのリスクアイズへ一部ピボットしたことで、コロナ禍による減収幅を吸収しながら、リスクアイズという利益率の高い商材によって、サービス全体の成長を実現させることができてきました。
これら手仕舞い等により、従来まで売上高成長率30~40%で推移していたものが段階的におとなしい水準になってしまっています。しかし、その一方で、2Qから営業利益で前年比プラス成長となり、利益面の回復が発現してくるようになってきました。売上成長率と営業利益成長率の見合い指標をみると、従来までとは成長率の形状(下図)も変化し、スケール優先からバランス型の経営体質への転化となっています。
これら2Q実績と3Qの足元の進捗から判断し、そろそろ売上高成長への投資も段階的に実施していくタイミングとなる時期にもってこれたと考察しているところであります。
また、経営体質を変化させる舵取りや試行錯誤に集中するために、業績予想の非公開、株主優待停止、中間配当無配とIR活動の質の不十分さが、株価や出来高に少なからず反映されているだろうことも含め、2022年に繰り越す宿題事項として重々承知しているところであります。前述のように、経営の運営方針の変更が顕在化してきていることから、1年前と比すれば視座に余力がでてきておりますので、これら宿題事項についても適宜向き合ってまいりたいと考えております。
さて、年末にさしかかり、オミクロン株に騒がしいですが、正しく恐れ冷静に感染対策する国民性は十分醸成されているとも思われ、2022年は真のアフターコロナの見通しとなることを期待しながら、年末のお休みにはいりたいと思います。
皆様におかれましても、今年はコロナ対策のストレスにあけくれた1年となり本当にお疲れさまでございました。ぜひよいお年をお過ごしください。